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›2009年08月31日

熱戦の連続だったが、最後は船木と喧嘩腰でやり合った鈴木を武藤が月面水爆で仕留める

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

090830_AllJapan-1.jpg 30日、両国国技館で行われた全日本プロレス『2009 プロレスLOVE in 両国 Vol.8』。武藤敬司のデビュー25周年記念をはじめとする注目カードがズラリ並んだ夏休み最後のビッグイベント。全試合の詳細や試合後のコメントはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 メインは武藤のデビュー25周年記念スペシャルタッグマッチ。パートナーは武藤の同期で、約20年ぶりにプロレスに復帰する船木誠勝! しかも相手は同じく武藤の同期である蝶野正洋と、船木とは因縁浅からぬ鈴木みのる。お祭り祝賀ムードだけでなく、何とも刺激的なカードだが、まず最初に鈴木が入場し、続いて船木がバトルトランクス&レスリングシューズという“総合仕様”の格好で入場するが、両者は目を合わせることもなく緊張感のある空気が漂う。
 続いて蝶野、そして武藤が煌びやかなガウン姿で威風堂々と入場。もう入場シーンだけでカネが取れるんじゃないかと思うほど大盛り上がり。注目の船木だが、ロックアップやロープに飛ぶだけで館内からどよめきが起こるほど。そしていざ鈴木と相対すると、ニヤリと笑って舌を出した鈴木から仕掛けていく。馬乗りになって殴りかかった鈴木だが、体勢を入れ替えた船木も馬乗りで殴りかかっていき、さらに顔面を踏みつける!
 戦前メディアで鈴木が“口撃”していたことを知っていたという船木は、リング上で鈴木の顔を見たことで一気に“熱く”なったという。それだけにクールなイメージのある船木が怒濤のストンピングを見舞ったり、唾を吐きかけたりと感情的かつ喧嘩腰だったことで観客は大いに盛り上がった。やはり船木にとって鈴木はそれだけに値する相手であるということだろう。
 一方の鈴木は普段やっているプロレスの世界に船木を引き込むように、船木の攻撃を受けながらも挑発していったが、パートナーが普段はほとんど接点のない蝶野ということもあって誤爆する場面も。さらに勝負所だった逆落としからのスリーパーで武藤を仕留めることが出来ず、逆にシャイニング・ウィザードからのムーンサルトプレスで敗れてしまった。
 船木は公開練習で見せていたドロップキックのほかには、懐かしい骨法流テクニックの逆回し蹴りややや武藤ばりのドラゴンスクリュー、さらにロープに足が引っかかったもののトペや場外でのイス攻撃なども見せた。今後もプロレスを続けるかどうかに関しては明日(31日)武藤に直接伝えるとのことだが、すでに本人の中では決まっているという。武藤は「いまは25周年に浸らしてよ」と苦笑いしていたが、「(船木本来の能力は)まだまだこんなものじゃないよ」と船木には本領を発揮してもらうまでプロレスを継続してもらいたいようだった。

090830_AllJapan-2.jpg 戦前から好勝負は必至と思われていたカズ・ハヤシの持つ世界ジュニアヘビー級王座に、今年のジュニアリーグ戦優勝者の近藤修司が挑戦する一戦だったが、予想を遙かに上回る大熱戦となった!
 近藤はカズのトペをキャッチすると、そのままカズの首を鉄柵に叩き付けるという荒技を繰り出していく。これでカズは首に大きなダメージを負ってしまい、試合中終始首を気にするシーンが目立った。それでもカズは近藤のカナディアン・パイルドライバーをカナディアン・デストロイヤーで切り返したり、カズの雪崩式フランケンを雪崩式パワーボムで切り返した近藤を、さらに最終的にカズが雪崩式DDT気味のフェースバスターで叩き付けるという攻防も。
 近藤もカズのファイナルカットをザ☆オリジナルで切り返し、ドラゴンスープレックスをターンバックルへのKUBINAGEで切り返す。そして満を持して必殺のキングコング・ラリアットを放っていったのだが、カズはアサイDDTのような体勢でかわすとそこからファイナルカット。さらにトラースキックの連打から必殺のパワープラント! だが、これでも試合は終わらない。
 カズは奥の手である雪崩式パワープラントを狙うが、これを雪崩式パワーボムに切り返した近藤は、秘密兵器シューティングスタープレスを投下! まさかの大技を繰り出していった近藤は、一気にキングコング・ラリアットで仕留めに入ったが、トラースキックで迎撃したカズは投げ捨てドラゴン→パワープラント→秘密兵器のウルトラ・ウラカン・ラナで辛くも勝利!
 かなり高いハードルだと思われた期待感を見事に上回ってみせたカズは「このタイトルマッチ、ハッキリ言って来る度に怖いっす。だけどこれは嬉しい悲鳴っつうか、プロレスラー冥利に尽きるっていうかさ、プロレスラーとしてお客さんの期待を背負いたいし、やっぱ自分がチャンピオンである限り100%こういったような試合っていうのしていきます」と語ったが、その代償は大きく首へのダメージが相当大きそうだった。

090830_AllJapan-3.jpg 世界ジュニア戦がトンデモナイ試合だっただけに、休憩を挟んだとはいえその後に行う試合はかなりハードルが上がってしまったが、そこは全日本サイドも約9年ぶりに古巣・全日本マットに登場するプロレスリング・ノアの小橋建太の試合をラインナップ。
 大「小橋」コールで迎え入れられた小橋だが、その小橋との対決を熱望した小島聡との対戦では当然チョップ対決やラリアット対決に期待がかかる。その期待に応えるようにいきなり両者のチョップ合戦となったが、小島の胸板はあっという間に真っ赤に腫れ上がり何度もダウン。さらに菊池毅と大和ヒロシのゼロ戦キック対決や血気盛んな伊藤旭彦がKAIに喧嘩腰でやり合うなどして、試合は徐々にヒートアップ。
 終始小橋を意識しながら試合に挑んでいた小島は、先にマシンガンチョップを小橋にお見舞い。だが、小橋も体勢を入れ替えると元祖マシンガンチョップをお返し。小島はそこから行っちゃうぞエルボーを投下し、さらに雪崩式フランケンで小橋を投げていく。だが、腕のサポーターを外してのラリアットは小橋がハーフネルソンに切り返し、逆にショートレンジの豪腕ラリアット。
 試合は菊池、伊藤、大和、KAIが代わる代わる勝負が決まるんじゃないかという攻防を繰り広げた末、一瞬大和が伊藤よりも先に小島にタッチ。小橋に手を伸ばしていた伊藤だが、そこに小島が襲いかかっていき、垂直落下式ブレーンバスターからのラリアットで小島の勝利。試合後、小橋からF4に歩み寄っていき、握手を交わすと場内からは大「小橋」コール。
 「18年間プロレスやってきてよかった、38年間、生きてきてよかった!」と興奮気味の小島に対し、小橋は「俺はどこのリングに上がっても小橋建太」と言いながらも「見るのとやるのじゃ大違い。堂々と全日本のエースを名乗ればいい」と小島を高く評価した。

090830_AllJapan-4.jpg 戦前、世界ジュニア戦や小橋の約9年ぶりの古巣マット参戦、さらにメインの試合に比べるとやや注目度が低かった高山善廣の持つ三冠ヘビー級王座に、諏訪魔が挑戦する一戦。だが、打倒高山&三冠奪取に並々ならぬ闘志を燃やしている諏訪魔は、約12kg減量した上での肉体改造に取り組んできた。
 だが、試合序盤はパワーファイター同士のぶつかり合いということでやや大味の展開に。それだけに試合が進むにつれ、やや厳しい野次も飛んでいたのだが、20分を経過して諏訪魔が雪崩式ベリートゥベリーを出していった辺りから試合は白熱! 前哨戦で解禁したジャーマンを諏訪魔が出していったがカウントは2。逆に高山が雪崩式ブレーンバスターからランニングニー。さらに大きな弧を描いた強烈なバックドロップで投げていくと、場内が大きくどよめいた。
 諏訪魔も負けじと豪快なバックドロップを返してラストライドの体勢に入るが、これをリバースで切り返した高山は投げ捨てドラゴンスープレックス。さらに立ち上がろうとする諏訪魔にランニングニー3連発を叩き込む。追い込まれてきた諏訪魔はグーパンチを出していったのだが、ここで高山の奥に眠っていたあのドン・フライと激しく殴り合った“総合モード”が目覚め、ワンツーからのストレートをお返し。
 さらに朦朧とする諏訪魔にUWFインター時代を彷彿させるハイキックを叩き込む“キラー”ぶりを見せると、最後はダメ押しのエベレストジャーマンで高山が勝利。高山の隠れていた部分まで引き出した諏訪魔に対し、高山は引き起こして抱き合って健闘を称え合うと、試合後に三冠挑戦を表明してきた小島に向かって「アイツが諏訪魔より強いとは思えない」と、ある意味諏訪魔を最大級に評価するセリフを吐いた。
 さらにインタビュースペースでも諏訪魔との激闘の余韻をかき消した小島に対し、怒り心頭の様子で「小島なんて何でもない。豪腕なんてトンデモねぇ。どっかの記事見たらスタン・ハンセンと同じとか(書いてあったけど)、あいつスタン・ハンセンのラリアット食らったことねぇじゃん。長州小力のラリアットだけだろ? 俺も全盛期じゃないけどスタン・ハンセンのラリアットをバンバン食らったからね。小橋健太が癌になる前のラリアットも(食らったし)。それに比べたらあんな奴、屁でもない。俺のラリアットのかほうが強いよ。今度小島にかましてウィーって決めてやろうか。タイトルマッチじゃないね、制裁マッチだ」と吐き捨てた。

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