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›2009年09月27日

船木「やればやるほど鈴木との関係は遠くなっていく」。アラフォー小島が三冠を奪取!

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

090926_AllJapan-1.jpg 26日、横浜文化体育館で行われた全日本プロレス『FLASHING TOUR 2009』最終戦。8・30両国大会で勃発した様々な遺恨が再び爆発した今大会の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 注目は8・30両国大会で久しぶりにプロレスに復帰した船木誠勝が、全日本と1年間契約を結んだ最初のシリーズ最終戦で、いきなり鈴木みのると禁断の一騎打ちを行った試合。大会前のカード発表の時点でもこのカードが発表された際が一番沸いていた。煽りVではパンクラス時代(15年前)に実現した2度目の一騎打ちの映像や鈴木の「ないと思っていた3回目。お互いの過去に清算しようぜ」というコメントなどで両者の関係性や因縁を改めて紹介。
 そして先に鈴木が入場。ビッグマッチ用の白装束ではなく通常通りの黒コスチューム。対する船木も黒のバトルトランクスにレスリングシューズ。リングアナをパンクラスでもリングアナを務めていた宮田充氏が務め、いやがおうにも緊張感が高まる。試合の序盤、鈴木の「張って来い!」という挑発を気に両者激しい張り手合戦。
 そこから船木はローキックへと移行し、パンクラスでは禁じ手だったヒールホールドを仕掛けていく。すると鈴木も飛び付き腕十字で対抗。鈴木はロープに逃れた船木にストンピングを落としていくが、船木は切れ味鋭いソバットから浴びせ蹴り、変形ツームストンパイル、ミサイルキック、クロスヒールホールドと“技”を繰り出していく。
 だが、ロープに飛んだ船木にキチンシンクを見舞った鈴木は、船木を場外に放り投げていき、エプロンで三角絞め。これにムッと来たのか船木はスリーパーに捕らえると、鈴木がロープを掴んでもなかなか離さず、さらにフロントチョーク。これで鈴木は“落ちた”のか、朦朧とする眼差しのままダウン。ドクターがチェックしている間、船木はコーナー付近でウロウロ。すると落ちたのはブラフだったのか隙を見せた船木に猛然と襲いかかる鈴木!
 船木はうまくバックドロップに切り返そうとしたが、鈴木は強引に押し倒して馬乗りナックル。止めに入る和田レフェリーを突き飛ばした鈴木は必殺のスリーパー。船木はロープを掴むが、今度は鈴木が離さない。割って入ろうとするレフェリーは鈴木が再び突き飛ばしてしまい、ここで鈴木の反則負けを告げるゴング! 不完全燃焼な決着に場内からは「延長」コールが起こる中、鈴木が「オイ、何回でもお前のこと相手してやる! 何回でも勝負してやるよ! 命ある限り俺のところに来てみろ、この野郎!」と挑発。一方の船木は憮然とした表情で引き揚げていった。

090923_AllJapan-2.jpg 両者の因縁を知るファンならばこういった決着もある程度想像出来ただろう。2人の遺恨が深ければ深いほど、ファンが満足するような名勝負は生まれにくい。桜庭和志vs.田村潔司のように「今度こそ実現か!?」と思われながらもなかなか実現せず、やや旬を逃した感のある時期にようやく一騎打ちが実現しても、不完全燃焼な結末に終わってしまうケースもあるし、今回の船木vs.鈴木のように鉄は熱いうち打てとばかりに早々に一騎打ちが実現しても、このように不完全燃焼に終わってしまう場合もある。
 船木は憮然として表情で「まともに試合出来ないですね。全然ノってこないし、はぐらかして。アイツの5年間って、人のことをはぐらかすことしか勉強してない。それか真正面からぶつかって倒されるのが怖いのか。でも言いましたよね? 『何回でも来い』って言いましたよね? その言葉忘れるなって! 墓穴掘りましたよね、自分で。『今日が最後だ』とか言いながら。結局悔しいんですよ! 悔しいから捨て台詞で(言うんですよ)。話にならないです。出来るだけ今日は感情的にならないように、技でいこうとしたんですけど、あのスタイルは感情的にならされるようなスタイルなんで。う〜ん、どうですかねぇ……あまり今日はお客さんは関係ないですね。結局、反則じゃないですか。反則で終わっていいって言うのなら、こっちだって最初から凶器使いますよ」と吐き捨てた。
 やはり一騎打ちで試合が成立しないよりは、8・30両国大会のようにタッグマッチくらいが丁度いいと分析した船木は、「何か今さらですけど、ファンの人が期待しているような関係ではなくなっているような気がしますね。昔のパンクラスの試合の続きとか、そういうことではないと思います。お互いこの先の人生背負っているんで、引けない部分もありますし。鈴木も恐らくそういう部分は、いまフリーでやっていますんで引けない部分があると思うんで。自分も引けないし。同じ団体で同じ仲間でないってところが、リアルにギクシャクさせるような気がしますね。何となくお客さんの思いと、自分と鈴木の関係って言うか、いまの関係がもの凄いズレているような気がします。声援は凄かったんですけど、正直いい試合をするってつもりは最初から全然なかったんで。何かやればやるほど、どんどん関係は遠くなっていく、そんな気がしましたね」と、プロレス的な遺恨精算マッチを期待していたファンには悪いが、俺と鈴木の関係はそんなふうになれない状況なんだとも言いたいような感じで語った船木の眼光はやけに鋭かった。

090926_AllJapan-3.jpg 鈴木みのるや諏訪魔といった強豪を倒し、文字通り帝王として全日本マッチに君臨している高山善廣。その高山の前に立ちはだかったのが今月で39歳になった小島聡。高山は諏訪魔戦の余韻をブチ壊した小島に怒り心頭で、散々口撃した上にかつて何度も食らったスタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットを目の前で繰り出して挑発していった。
 この日の試合でもまるでかつてハンセンと対戦した選手たちがやるように、徹底して小島の右腕を殺していった高山。何度も右腕を押さえて悶絶した小島だが、小島の至宝奪還に期待するファンから熱い声援が飛ぶ。すると小島はDDTやフェースロックなど、今は亡き橋本真也さんや三沢光晴さんの得意技を繰り出して応戦。
 そこから痛む右腕でラリアットを狙ったが、高山はニーリフトで迎撃すると、コーナーに小島を逆さ吊りにしてランニングニー。さらにバックドロップからエベレストジャーマンを決めたが、小島もカウント2で辛くもキックアウト。すると小島は起死回生のショートレンジラリアットを叩き込み、さらにラリアットを狙う。だが、高山はこれをかわしてニーリフトを叩き込むと、諏訪魔戦でも見せたドラゴンスープレックス。
 これもカウント2で返した小島はトドメのランニングニーを狙う高山にカウンターのラリアット。続けて痛む右腕ではなく左腕でラリアットを叩き込むが、高山も王者の意地でキックアウト。しかし朦朧としながら立ち上がろうとする高山に、小島は対角線を走ってアゴをカチ上げるようなハンセン式ウエスタン・ラリアットを叩き込んで3カウント!
 ついに至宝奪回に成功した小島は恩師でもらう馳浩PWF会長からベルトを受け取ると、「こうやってベルトを巻くことを出来たのは、自分1人の力ではありません。まず色々と心配かけた嫁さんと娘、ありがとう。あとKAIと大和、ゾディアック、どうもありがとう。そして今日応援してくれたファンの皆様、どうもありがとうございます。これからもうアラフォーに入りました。でもまだまだ頑張れると思うので、頑張ってみようと思います。少しでも自分の試合を見て勇気を持ってくれる人がいるのであれば、頑張って続けたいと思います」と挨拶し、ファンから暖かい声援を受けた。

090926_AllJapan-4.jpg 8・30両国でまさかの仲間割れを起こし、よりにもよって師である西村修にとっては怨敵である長州力に弟子入りを志願した征矢学。この日念願叶って長州とタッグを組んだ征矢は、長州から指摘された“四角いパンツ”を止めて黒のショートタイツで登場。さらに西村を挑発し、いきなり喧嘩腰でやり合っていく。
 だが、これで西村にも火が付き、怒濤のエルボースマッシュを連打! ワンツーエルボーやコーナーに押し込んでナックルを打ちながら、カチ上げるようなエルボーを鬼の形相で見舞っていく西村。これには征矢も完全にダウン! だが、コーナーから長州が檄を飛ばすのを受け、何とか長州にタッチすると、長州も真田聖也相手にブレーンバスター、西村にはサソリ固めを仕掛けるなどかなりノっている様子。
 長州のサソリを体を捻って回避した西村は逆に足4の字固め。しかし、これを征矢がカットすると、またも征矢と西村は喧嘩腰でやり合う。その間に真田に雪崩式ブレーンバスターを決めた長州は、そこからリキラリアットを叩き込んで3カウント。場外でやり合っていた征矢と西村だが、征矢がリングに戻ろうとすると、長州は西村のいる場外に征矢を放り出して「やるならトコトンやれ」というような長州的教育を施す。
 憮然とした表情で引き揚げていった西村は「征矢はラリアットプロレス、パワープロレスが好きで好きでしょうがないみたいですから。ただ絶対に力だけでは勝てない! と、分かるときが来ると私は思います。たかが2年3年でプロレスっていうものは分からない。10年して初めて分かることもあるし、20年して分かることもある。30年してもまだ分からないことがある。これ人生と一緒。まぁ若気の至り。本当は可愛い弟分を痛い思いまでしてブン殴りたくないですけど、でもやっぱり間違った方向に歩いてほしくなかったし。それは親として、兄として、反抗期である征矢学の徹底指導をこれからもしていきたく思います」と、長州プロレスに傾倒していく愛弟子征矢は“反抗期”だと言い、兄貴分として無我スタイルで更正させることを宣言。
 その手段の1つとして真田を育てていくと語った。真田も「ラリアットで負けたっていうのが悔しい。これから絶対やり返していきたい」とリベンジを誓った。

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