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›2009年10月10日

新生ハッスルのジハードはX'mas両国大会に向けた予告編!?M坂井はハッスルでマッスル

Posted by TEAM-angle at 20:59 / Category: 【プ】ハッスル / 0 TrackBack

091010_Hustle-1.jpg 10日、両国国技館で行われたハッスルエンターテインメントの『ハッスル・ジハード2009』。新体制となったハッスルにとって大事な初陣である両国大会だが、全試合の詳細や会場の模様はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 高田総統に代わってハッスルを制圧するために現れた俳優・竹内力さんの“双子の弟”RIKI(アールアイケーアイ・リキ)が変身したキングRIKIは、長州力や高山善廣と共にRIKI軍団を結成。それに対抗して高田総統からハッスルを託されたマグナムTOKYOが、かつての敵である川田利明やレネ・デュプリらとハッスル連合軍を結成。その連合軍に反旗を翻し、天龍源一郎と坂田亘がまさかのRIKI軍団入りし、5vs.5勝ち抜き戦を行うことに。
 しかし目玉はそれだけなく、キングRIKIはハッスル制圧のために魔界にいるグレート・ムタに対して対戦要求。ムタも魔界から両国に行くことを示唆するメッセージを送っていた。5vs.5勝ち抜き戦でハッスル連合軍に圧勝したキングRIKIは連合軍の大将であるマグナムに「結局あなたは私に辿り着けなかった冴えない男ですよ」と吐き捨てると、「冴えない男と言えばもう1人いた。怖じ気づいて姿を見せないアイツが! これでハッスルは完全に私のものだ」とムタが姿を現さないことをいいことにハッスル制圧を宣言。
 だが、そこに『MUTA』が鳴り響きグレート・ムタ見参! リング上でムタとキングRIKIが相対すと、マグナムがムタに向かってマグナムが「お前には関係ない、引っ込んでろ!」と一喝。するとムタはマグナムにも臨戦態勢を取り、それを見たキングRIKIが「なんだか話がややこしくなりましたねぇ。こうなったら、この中で誰が1番強いか12月25日の両国大会で決めましょうかね。3WAYマッチですよ」と、休憩明けに発表された12・25『ハッスル・マニア2009』(両国国技館)での仕切り直しを宣言。
 その場での決着を望む観客からはブーイングも起きたが、キングRIKIはマグナムをソバットで一蹴すると、ロングガウンを脱ぎ捨て上半身裸になってムタと対峙。しかしムタはキングRIKIに毒霧を噴射して姿を消した。坂田や長州らRIKI軍団のメンバーが駆け付ける中、キングRIKIは「私としたことが少々油断をしてしまったようです。あんな手で来るとは……。しかし面白くなってきました」と“To Be Continued”発言をしてジハードを締めくくった。何と新生ハッスルが生き残りを懸けて挑んだと思われたジハード(聖戦)は、次のビッグマッチに向けた予告編だったのだ!

091010_Hustle-2.jpg キングRIKI軍vs.ハッスル連合軍の5vs.5勝ち抜き戦は、かつて新日本プロレスのリングでよく行われていた5vs.5勝ち抜き戦のような、殺伐とした雰囲気こそなかったものの、坂田vs.越中、高山vs.川田、長州vs.マグナムといった両国という大箱に相応しい豪華な顔合わせが実現。
 中でも連合軍の副将・川田とRIKI軍団の中堅・高山が両者リングアウトに終わったことで、連合軍大将のマグナムとRIKI軍団副将の長州というカードは、ある意味『ハッスル』のリングじゃないと実現しなさそうな異色カード。しかもマグナムがダンサーと共にキレのあるダンスを披露したあと、まずステージ上に登場したのはキングRIKI。「まさかRIKI軍団の副将がキングRIKIなのか?」と思われた矢先、キングRIKIが「私が本当にあなたの相手をするわけがないでしょう。私が出るまでもない。あなたの相手はもう1人の“RIKI”に任せる」と言い放ち、『パワーホール』が鳴り響いて長州が登場シーンはなかなかの盛り上がりを見せた。
 いきなり先制のリキラリアットを見舞っていった長州だが、マグナムも蹴りのコンビネーションで応戦するとコーナーへ。だが、ステージ上で仁王立ちしているキングRIKIにマグナムが気を取られていると、すかさず長州が追いかけていって雪崩式ブレーンバスター。さらに長州はリキラリアットを2連発で叩き込むと、一気にサソリ固めへ。やや体勢は崩れたが、長州にどっしりと腰を落とされたマグナムは身動きが取れずレフェリーが試合をストップ。RIKI軍団は副将の長州、大将のキングRIKと2人残りで連合軍に圧勝した。

091010_Hustle-3.jpg 高田総統という抜群の安定感を誇る絶対的な登場人物がいなくなった『ハッスル』。いろいろな部分を刷新して新生ハッスルとして挑んだ『ジハード』だが、まだ新生ハッスルがどんなことをやるのか、そしてどんなモノを見せてくれるのかがまったく見えてきていないこともあり、正直観客の入りは厳しいものがあった。
 試合内容などはあまり変わったものはなかったのだが、異彩を放っていたのが第2ジハードのマッスル坂井vs.TAJIRIの一戦。『マッスル』を主宰する坂井が突如『ハッスル』入りし、新弟子として両国大会でのデビューを目指すというニュースは、主にDDTファンを中心に衝撃が走った。似て非なるモノだけに両者が相まみえることはないと思われていたが、まさかの『ハッスル』入りを果たした坂井は同期の練習生を罠にハメて脱落させ、見事両国デビューの権利を勝ち取るという“らしさ”を発揮。
 「そこまでしてデビューしたいというのはある意味で見上げたプロ根性」と評したTAJIRI自ら坂井のデビュー戦の相手を買って出る。8・23DDT両国大会に選手として関わっていない坂井にとって、この試合が正真正銘レスラーとしての両国デビュー戦。
 久しぶりに試合用コスチューム姿で登場した坂井は、いきなりTAJIRIに奇襲攻撃を仕掛けていったが、あっさりかわしたTAJIRIが横十字で丸め込んで3カウント! 両国デビュー戦が秒殺で終わったかと思われた坂井だが、「ただいまの試合について説明することを忘れてました! ルール説明する前に試合始めてどうするんですか! この田尻義博選手と坂井良宏選手の試合は3本勝負なんです!」と言い出し、1本目は通常のプロレスルール、2本目は日本の国技である綱引き、3本目は墨田区では綱を凶器として使っていいらしいのでブルロープマッチで行うことを改めて発表。
 徐々に“マッスルワールド”に持ち込んでいくつもりなのか、坂井は2本目の綱引き対決へ。『めちゃイケ』で綱引き馴れしている坂井は圧勝し、1-1のイーブンに持ち込む。そして早速綱引きで使った綱をブルロープ代わりにして首を絞めていった坂井は、リング下からハーネスを取り出し、TAJIRIに装着。そのハーネスにブルロープをつなげ、場外から引っ張ってみるが、どういう効き目があるのかはイマイチ分からない。
 坂井自身も観客に向かって「どうしましょうかー! どうしたらいいですかー?」と問いかける始末だが、ある意味このグダグダ感もマッスルっぽさと言えばマッスルっぽい。だが、坂井がリングに戻ってくると、TAJIRIが反撃開始。まるで練習生に稽古をつけるようにフライングメイヤーやボディスラム、さらにパーテールポジションからのバックの取り合いやチョップの打ち合いを展開。これもまた『マッスル』のリングで鈴木みのるや高山善廣にボッコボコにされた坂井の姿と多少ダブる。
 あとは葉加瀬太郎の『エトピリカ』が流れる中、動きがスローモーションになれば完璧に『マッスル』の世界観が『ハッスル』を乗っ取ったことになるが、TAJIRIは1本目同様に坂井を横十字で丸め込む。何とかカウント2で返した坂井は満足気にハッスルポーズ。TAJIRIも坂井を一人前のハッスラーとして認めたのか、坂井とガッチリ握手。
 だが、次の瞬間、TAJIRIはローキックで坂井にヒザをつかせて必殺のバズソーキックを叩き込んで3カウント。ギリギリのところで『ハッスル』が『マッスル』の浸食を防いだようにも見えるが、坂井は「今日はありがとうございました!」と礼を言ってTAJIRI、そして観客に深々と頭を下げた。だが、最期にTAJIRIが「スリー、ツー、ワン」とカウントした一緒にハッスルポーズを決めようとすると、ちゃっかり坂井だけ“マッスルポーズ”を決めてニヤリ。
 マッスルがハッスルを乗っ取ったのか、ハッスルがマッスルを制裁したのか、そもそも理解不能の試合だったのか、見た人の意見が分かれる試合だったが、とにかく坂井はレスラーとして両国のリングを堪能した様子。ここで得たものをホームであるDDTや『マッスル』で、どう活かすのかが楽しみだ。

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