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›2009年10月11日

トーナメント2回戦で劇的な試合が連発!ベスト4決定!決勝であの再戦は実現なるか?

Posted by TEAM-angle at 23:03 / Category: 【格】RINGS・THE OUTSIDER / 1 TrackBack

091011_Outsider8-1.jpg 11日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER 第8戦』。いよいよ65-70kgトーナメント本戦が開幕し、1回戦と2回戦が一気に行われた。全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 負けたら終わりのトーナメント、しかもマッチメーク上実力が拮抗している者同士の組み合わせということで、1回戦の試合は動きが硬い選手が多かった。そんな雰囲気の中、第7戦で試合前のドクターチェックで引っ掛かり、トーナメント予選が不戦敗に終わった“第4回大会MVP リアル神代ユウ”佐野哲也選手が登場すると大きな歓声が飛んだ。主催者推薦としてトーナメント1回戦に出場した佐野選手は、いきなり超強敵の“天下一武闘会逆襲の特攻隊長”浦野貴之選手と対戦。
 打撃からグラウンドに展開し、佐野選手が上になる場面が多かったものの、浦野選手も佐野選手の攻撃を許さないガード。激しい殴り合いから何度もグラウンドの展開に持って行く佐野選手だったが、浦野選手は組んできた佐野選手を投げたり、2R終了間際には下になっていた浦野選手が回転し、逆に上になって袈裟固めで絞め上げる場面も。
 試合は判定となり、どっちが勝ってもおかしくない内容だったが、結果は2-0で佐野選手が辛勝。手を挙げられた瞬間、思わず写真のような表情で天を仰いだ佐野選手だが、大会終了後には「やっぱり寝技ヘタだなって思います。浦野戦は本当に課題だらけですね」と反省しきり。だが、1つ前の試合で本来第7戦でやるはずだった“静岡天竜区最強 斬刃拳正統流派殺法剛斬流筆頭”学金狗選手が不戦勝で1回戦を突破していたため、佐野選手は2回戦でノーダメージの学選手と対戦することになってしまった。

091011_Outsider8-2.jpg さすがはOUTSIDER常連組が多数出場しているトーナメントだけに立ち見が出るほどの観客が詰めかけ、大会は大いに盛り上がったのだが、中でも人気が高かったのが佐野選手、吉永選手、武井選手、そして何と言っても“Mr.OUTSIDER”黒石高大選手だろう。練習なんて必要ないと豪語していたものの、連敗続きでついに格闘技の練習を積むようになった黒石選手。その急成長ぶりは目を見張るものがあり、第7戦で待望の初勝利を挙げてこのトーナメントに出場。1回戦では“戦慄のトマホーク・ラッパー”滝本光成選手と対戦したのだが、上になられてもしっかり防御し、さらに積極的にパンチや蹴りを出していった黒石選手は、何と低空タックルでテークダウンまで奪ってみせた。さらに滝本選手が組み付いて押し倒していったところで、下になった黒石選手が見事な三角絞めで捕らえて見事勝利! その瞬間、会場は爆発するような歓声に包まれた。
 この大会からセコンド陣が乱入するような事態になった場合、没収試合や出場停止処分に下す場合もあるということになったが、格闘家として成長した黒石選手にはセコンドの乱入などもう必要ないかもしれない。前田日明リングスCEOも「(黒石選手は)試合の内容がすごい良くなってね。見違えるよう。最初の3戦、連続で秒殺されてた奴かって思うくらい別人になってた」と黒石選手を高く評価した。

 トーナメント1回戦は有名どころが比較的勝ち上がり、2回戦は“湾岸エリアの鬼門番”鳥海誠選手vs.“天下一武闘会の大目付”野村剛史選手、学選手vs.佐野選手、“北関東最強暴走族魔璃闇薔薇元総長 格闘彫師”吉永啓之輔選手vs.“天才不良品”三枝美洋選手、黒石選手vs.“川口連合第十代総長”武井勇輝選手という、なかなか豪華な組み合わせが実現することになった。

091011_Outsider8-3.jpg トーナメント1回戦と2回戦の間にはワンマッチが組まれたのだが、中でも注目だったのがただでのイロモノではないことは証明済みの“学生プロレス元王者ジ・ウィンナー”五十嵐充選手vs.約1年ぶりに帰ってきた“伝説復活リアルサラリーマン”酒井知一選手の一戦。完璧にキャラが確立されている両者だが、試合前に酒井選手が「一緒にアウトサイダーを盛り上げましょう」とコメントすると、五十嵐選手が「プロレスをやってくれるって意味ですか?」と答えていた模様。
 久しぶりの試合となる酒井選手はいつの間にやらムエタイスタイルで試合を挑んでいったのだが、何と五十嵐選手の言葉に応えるようにいきなりロープに飛んでみせる! すると五十嵐選手もすかさずロープに飛んで観客を沸かせる。その後はムエタイ風の動きと、何だか独特な構えを見せる酒井選手に対し、五十嵐選手はパンチで攻撃していき、いきなりスタンディングダウンを奪う。さらに酒井選手は目頭から出血して大ピンチ!
 2Rに一気に勝負を決めようと五十嵐選手が前に出るが、組み付いて倒れた酒井選手はマウントを取る。五十嵐選手はTKシザースで逃れようとしたが、それを許さない酒井選手は必死で脱出しようとする五十嵐選手の動きに合わせように腕を取って、腕十字を極めてみせ逆転勝利! 試合後はお決まりの七三分けと黒縁メガネ姿になり、「いろいろ話したいことがあったんですけど、全部飛びました。今日は僕のために集まってくれてありがとうございました」と飄々とマイクアピールをしてみせた。

 また、“ストリートファイトの重鎮 人生喧嘩任侠”中村トッシーvs.“国士舘のリアルジャイアン”剛田武選手という、これまたキャラが立っている者同士の注目の一戦は、タックルでテークダウンしたトッシー選手が立ち上がったところで、足関節を狙った剛田選手。だが、足関節を極めさせないトッシー選手が上からひたすらパウンドを打ち下ろしていき、セコンドがタオルを投入するのとほぼ同時に、レフェリーが試合を止めてトッシー選手が完勝。
 勝ったトッシー選手は渋い声で「剛田選手が自分と試合をしたいと言っていたんで……剛田選手強かったです。……いい言葉思い浮かびません。ありがとうございました」と言って引き上げていった。

091011_Outsider8-4.jpg トーナメント2回戦初戦で、いきなり野村選手が強敵と思われた鳥海選手に強烈な右フックを叩き込み、開始わずか20秒で豪快なKO勝ちを収めた。1回戦でOUTSIDERで負けナシだった“闘いに目覚めた烈風の牛若丸”金島欣和選手に3-0の判定勝ち。そして2回戦では目の覚めるような秒殺KO勝ちを収め、いまだOUTSIDERで負けナシの野村選手を前田代表は「安定感と確実さがある」と評価して今大会のMVPに選出した。
 そして第7戦で行われるはずだった佐野選手vs.学選手の因縁の一戦は、1回戦で強敵・浦野選手と対戦しダメージと疲れのある佐野選手がいきなりのタックル。学選手もガブってフロントネックロックに捕らえたため、動きが見られずブレイク。スタンドになると、学選手のド迫力な豪腕パンチが飛んでくる中、佐野選手も殴り返したり、ヒザを入れたりと対抗。そして佐野選手が体を振ったのに合わせて、学選手が右ストレートを力いっぱい放った瞬間、実はフェイントだった佐野選手の右ハイキックがカウンターで学選手のアゴを直撃!
 バターンと大の字に倒れた学選手を見て、レフェリーが即座に試合をストップ! 絶対的に不利と思われていた佐野選手だが、またしても劇的なKO勝利で会場はまた大爆発! すると佐野選手はマイクで「学金狗さん、8月の借りはこれで返しました。あの時リング上で言えなかったことを言います。次の試合の吉永さん、もう1回戦うために僕は上まで上がりました。あとはよろしくお願いします」と、第4戦で対戦し、一度勝っている吉永選手に対して挑戦状を叩き付けた(学選手は担架で運ばれて退場したが、その後意識を回復。翌日CT検査は受けるが、ひとまず問題はないとのこと)。
 次の試合に登場したその吉永選手だが、相手はこのトーナメントの本命を見られている三枝選手。OUTSIDERのエースと言ってもいい吉永選手は、1Rテークダウンを奪ってきた三枝選手にオモプラッタを仕掛けたり、バックを取り返して胴絞めスリーパーを狙ったりと優勢に試合を進める。そして2R、激しい打撃戦の中でバランスを崩して倒れそうになった吉永選手は、三枝選手を引き込んでいく。上になった三枝選手は当然パウンドを放っていくが、何と吉永選手はその瞬間に見事な三角絞めで捕獲し、三枝選手からタップを奪って勝利!
 大会終了後、吉永選手が「佐野君との試合、負けたと思ってないですからね、俺。どっかで聞いていると思うんですけどね? 本人が一番分かっているんじゃないですかね?」とコメントすると、後ろのほうで聞いていた佐野選手が「聞いてますよ!」と囁きながら笑顔で手を振る。しかし、そんな佐野選手も「僕もあまり勝ったと思っていないんですよね。一瞬でも止めるのが遅れたら判定になって、僕が負けてても全然おかしくない試合内容ですから。あれで勝ったって言ってたら、何か格好悪いじゃないですか。決勝で吉永さんと当たって、今度はラスト1秒で僕が負ける……と盛り上がりますよね?(苦笑)でも、そうはさせないです。勝ちます」とコメント。12月のトーナメント決勝で運命の再戦は実現するのか?

091011_Outsider8-5.jpg そしてメインとなったトーナメント2回戦、黒石選手vs.武井選手の一戦は横浜義道会初代総長vs.川口連合第十代総長という側面もあり、この辺はいかにもOUTSIDERらしい。普段は仲がいいという両者だが、試合前黒石選手から「殴り合いで行こう」という申し出があったとのこと。その言葉通り、お互い真っ向から殴り合いで勝負に出たが、かなり効いている様子の黒石選手は急遽タックルへ。だが、武井選手はこれを潰すとマウントを取ってパンチを連打。
 なす術がなくなってしまった黒石選手は必死でカメになるが、武井選手はすかさず腕を取って腕十字へ。これで黒石選手がタップしてトーナメントベスト4、最後の1枠は武井選手に決定した。ところが武井選手は試合後、マイクを持つと「手、折れた! 手、折れた!」と発言。手の甲の骨を折ってしまったそうで、本人も「(12月までに)治したいですね。手術でも速攻すれば」とコメント。
 もし武井選手が欠場となった場合、12月のトーナメント準決勝にはこの日行われたリザーブマッチで勝利した“博多名物ひとり喧嘩祭”アパッチ小次郎選手が出場し、吉永選手と対戦することになるという。それでも武井選手は明るい表情で「まぁ100パー勝てるとは思ってないですけど、勝てないとも思ってないですね。自分、一番小さくて減量とかも何もしてなくて、(逆に)増量してきているんで。でも勝てないとは思ってないです。むしろ勝てると思っています!」と気丈にコメントしてくれた。

 また、前田代表は今後70-75kgと60-65kgのトーナメントも計画しているそうだが、選手層が薄い重量級に関しては沖縄の天下一武道会で行われている米軍vs.日本人を参考にして、沖縄、横須賀、横田あたりから米軍を招へいする計画があることも明かした。
 さらに、いまプロレス界を騒がせている現IWGPヘビー級王者の中邑真輔が来場。2階席から全試合を観戦した中邑は「魂のこもった試合を見ていい刺激なった」と、翌日に控えたタイトル防衛戦(vs.大谷晋二郎)に向けてモチベーションが上げた様子。ちなみに大のプロレスファンである佐野選手に、佐野選手が学選手にKO勝ちした瞬間、中邑が手を叩いて祝福していたことを告げると、「嬉しいですね。ノアの事務所の前でIWGPですか(笑)。でも嬉しいことですよ。僕自身プロレスファンですし、憧れの対象であるプロレスの王者からそう言っていただけるのは有り難いです」と答えてくれた。

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