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›2009年10月13日

超満員の両国国技館で行われた蝶野25周年記念興行で、久しぶりにプロレス熱が爆発!

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】新日本プロレス / 0 TrackBack

 12日、両国国技館で行われた新日本プロレス『蝶野正洋25周年特別興行 ARISTRIST in 両国国技館』。蝶野のデビュー25周年を記念して行われたメモリアル大会だっただけに、豪華なメンバーが集結! 全試合の詳細と試合後のコメントはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 この日は両国大会では久しぶりとなる4人で1つのマス席を使用する形。2階席に一部封鎖された箇所はあったが、ステージや花道を組むこともなく、スクリーンも正面の入場口後方に1つだけと、出来るだけ客席にスペースを割いた感じになっていた。そこにギッシリと観客が入り、さらに立ち見まで出たというのだから文句なしの超満員札止めだ。恐らく新日本ファンだけでなく、ノアファンやZERO1ファンも多数駆け付けたと思われるが、とにかく会場の熱気がハンパではなかった。
 ダブルメインイベントIIの蝶野デビュー25周年記念試合でまずノアの秋山準が入場してきた時点で、場内は大盛り上がり。全日本の小島聡は三冠ヘビー級のベルトを持参して入場し、第3世代トリオの最後に中西学が入場。そしてレジェンド側はいきなりノアの小橋建太が入場。続いて自身もデビュー25周年ということで入場テーマを新調した武藤敬司が入場。まだ新テーマ曲が浸透していないため、やや場内はポカンとしていたが、武藤がリングインした瞬間にはまた大きく沸いた。そして最後にこの日の主役である蝶野正洋が、『Fantasyic city』をはじめかつて使用していたテーマ曲をちょっとずつつなげた前奏からいつもの『CRASH』で入場。何と武藤と小橋がロープを開けて蝶野を招き入れるというニクい演出も見られた。
 そして珍しく(?)自ら先発を買って出た武藤は、中西相手にいきなりスペース・ローリング・エルボーからのフェースクラッシャーを決めると、場外に出た中西を追いかけていって鉄柵に叩き付けてからのシャイニング・ウィザード! 試合後、武藤が「昨日も試合があって、明日から自分たち(=全日本)九州巡業で若干疲れていたのもあって、(今日は)蝶野の興行だから若干手を抜いてやろうとかなと思ってたんだけど、この客の雰囲気とか隣に小橋選手もいるし(そういった雰囲気もあって)出足から飛ばしちゃいましたね」と語っていたように、やはりびっしり埋まった国技館のファンから大歓声を受ければ、リング上のレスラーも“ノってしまう”のは当然だろう。

 試合はなぜか小橋と中西が試合そっちのけでチョップ合戦を展開したり、小橋、武藤、蝶野が代わる代わる合体攻撃を披露したり、3人同時に得意技(武藤の足4の字、小橋のコブラツイスト、蝶野のSTF)を共演したりとさすがに豪華絢爛! 第3世代トリオも3人同時ドロップキックを放ったり、こちらも得意技の共演(秋山のフロントネックロック、小島の三沢式フェースロック、中西のアルゼンチン・バックブリーカー)したりと対抗し、さらに蝶野を捕らえて秋山のエクスプロイダー→小島のラリアット→中西の一本足ハンマー→ラリアットと波状攻撃。
 危うく蝶野が敗れるかと思われたが、何とかカウント2で返すと武藤が入って来てシャイニング・ウィザード→武藤と蝶野が中西をホイップして小橋が豪腕ラリアット→武藤がシャイニング・ウィザード→武藤と小橋が抑え付け、蝶野がシャイニング・ヤクザキックと逆に波状攻撃を決めて3カウント。
 そして、試合後闘魂三銃士の盟友・橋本真也さんの息子である大地君をリングに上げて4人でファンの声援に応えた。その場に橋本さんや三沢さんがいないのはものすごく残念だが、蝶野が「プロレスの魅力を改めて見せてもらいました」とマイクで語ったようにファンの熱さは、黄金時代のそれを彷彿させるものがあった。
 インタビュースペースで3人並んだ蝶野、武藤、小橋。武藤が「このメンバーでは(自分が)オイシイとか抜きに、何かやってて楽しかったね。三沢社長に代わって小橋選手といいトライアングルが今後出来ればいいね」と語れば、小橋は「本当に楽しかったですね。こんな楽しい気持ちになるとは思わなかった。2人とも先輩なんですけど、本当に楽しかった」と2人とも「楽しかった」と感想を述べた。そして蝶野は「OBの方からトップレスラーまで集まって、そういう機運があればプロレス熱は戻ってくる! 武藤さんの25周年も超満員で、プロレス界に風が吹いてきている。吹かせている! この風を来年、再来年に向けてどうやってつなげるか(が課題)。俺はK-1だったり、総合だったり、そういうところにプロレスの魅力は絶対に負けない自信を持ってますから。もう一度一丸となって業界を突き進んでいく! 何とか実現に向けて進めていきたいと思います」と、この楽しさや熱をメモリアルイベントだけで終わらせず、次につなげていくことが大事だと語った。

 そして蝶野が盟友・橋本真也の遺伝子を継ぐ者として、中邑真輔の持つIWGPヘビー級王座への挑戦者に指名したZERO1の大谷晋二郎は、古巣であり敵地である新日本のリングにZERO1の面々や橋本大地君を引き連れて登場。万感の表情で会場を見渡してからリングインすると、会場からは大「大谷」コール。
 一方、何かと話題の王者・中邑は殺伐としたクールな表情。そんなクールな中邑相手にも大谷はいつも通り熱く、熱くぶつかっていく。そして元祖顔面ウォッシュを繰り出したときには、観客は一体となって盛り立てる。会場を味方につけた大谷はコーナーから何度中邑に叩き落とされても、しつこく、しつこく立ち上がり最後には雪崩意識ブレーンバスターを決めてみせた。
 さらに試合前は「僕は声を大にして言いたい! 今回、IWGPに挑戦するのは橋本真也じゃなく、大谷晋二郎だよ!」と言っていた大谷だが、この日は『爆勝宣言』を前奏として使用し、試合でも水面蹴りを出したあとには、気合いで顔をくしゃくしゃにしながら渾身の袈裟斬りチョップを連打! その表情や気迫はまさしく橋本真也! だが、そんな大谷、そして橋本さんの影に対して猪木ばりの鉄拳制裁(ナックル)を叩き込んでいった中邑は、ガクッとヒザをついた大谷の後頭部にボマイェ!
 それでも朦朧としながら立ち上がろうとした大谷だが、中邑はその思いを打ち砕くボマイェを叩き込んで勝利! 試合後、しばらく大の字に倒れたままの大谷だったが、自力で立ち上がると悔しさを露わにしながらも中邑に握手を求めていった。そして「チャンピオン! 負けておいてマイクを握るのは格好悪いけど、1つだけ心の叫びを聞いて下さい。大谷晋二郎の息の根がある限り、ZERO1はいつだって元気ですっ! ありがとうございました!」と叫んだ。
 まさしく「ZERO1の大谷、ここにあり!」という試合を見せた大谷に、超満員のファンは大「大谷」コールを送った。そして中邑がベルトを肩にかけると、そこに欠場中の棚橋弘至が登場。目の前に立つ棚橋を鬱陶しそうに避ける中邑だが、棚橋はその度に中邑の目の前に立ちふさがる。そしてマイクを持った棚橋が「中邑、俺は認めねぇ。この俺を倒さない限り、チャンピオンと言わせねぇ。お前が挑戦を受けるまで何回でも言うぞ、どうだ鬱陶しいだろう?」と棚橋節を炸裂させる。
 中邑は「復帰もしてねぇ奴が何を言ってんだ。下がれ! 下がれ!」と素っ気なく言い放つが、棚橋は「俺は17日から復帰する! 文句ねぇだろ!」と『G1タッグリーグ』開幕戦から復帰することを宣言して引き揚げていった。すると中邑は「ありがとう、大谷晋二郎。橋本真也が作った団体を率いる大谷晋二郎。だけど俺は橋本真也を知らない。闘ったこともなければ会ったこともない。だけど橋本真也の言葉は知っている……何がアントニオ猪木じゃ! 俺の狙いはアントニオ猪木ただ1人だ! 以上!」と、またしても猪木の名前を出した。
 インタビュースペースでも中邑は「俺が言ったことは神戸の時から変わってねぇ。誰かに代わろうとか(新日本vs.IGFの)5vs.5とか、そんな古いやり方には付き合わない。俺が望むのは1vs.1だ。ここからは神の領域。答えなんか一瞬で決まるだろ」と言い放った。猪木はこの中邑からのタイマン勝負要求にどう応えるのか?

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