プロレス、格闘技、IT、デジタル、iPod、Macなどの情報をお伝えするウェブマガジン[angle JAPAN]

›2009年11月04日

中邑はやはり来場せず!初代IWGPベルトはジョシュの手に。小川に近づいた人物は…

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】IGF / 0 TrackBack

091103_IGF-1.jpg 3日、JCBホールで行われたIGFプロレスリング『GENOME 10』。JCBホール初進出ながら、非常に注目度の高い大会となったが、全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 今大会がなぜ注目度が高かったと言えば、何と言っても新日本プロレス9・27神戸大会で、IWGPヘビー級王座を奪取した直後に中邑真輔が「猪木! 旧IWGP王座は俺が取り返す!」と発言したことから始まる。この発言を機に新日本から“絶縁”されていたIGFサイドが、中邑に対して11・3JCBホール大会への参戦or来場を呼び掛け。しかし中邑は「狙いはあくまでも猪木1人」と、IGFとの対抗戦を否定。
 その後、10月14日になって久しぶりに公の場に姿を現したアントニオ猪木は、密かに腰椎すべり症の大手術を受けていたことを告白すると共に、中邑の発言に関しては「耳に入ってないね。いま初めて聞きました。何をしたいんですか?」と寝耳に水の様子。一部では中邑発言を仕掛けたのは猪木本人という噂もあったが、この反応を聞いた中邑は「要はノーでしょう。正直、ショックですね」とガッカリ。
 一気にトーンダウンした感もあったが、澤田敦士が中邑が奪還を宣言した初代IWGPのベルトを持ち出して、11・3JCBホール大会で対戦が決まっていたジョシュ・バーネット相手に“防衛戦”を行うと発言したり、新日本11・1後楽園大会にIGF軍団が来場するなどして、何とか話題をつなぎ止めていたが、新日本サイドはほぼ無視を決め込み、中邑も終結宣言をしていた。
 猪木はカード発表会見も前夜祭も欠席したため体調が心配されたが、休憩明けにタキシード姿で登場! 退院直後にしていたサングラスもしておらず、見た目は元気そう。それでも「今日はリングに上がる予定はなかった」と言った猪木は、持ち前のサービス精神でリングに上がり、来年のデビュー50周年を前に大手術を受けたことを改めてファンに報告した。
 すると観客から「真輔からの喧嘩はどうするんですか!」という声が飛ぶ。明らかにその声が聞こえた猪木は、突如「痛い!」と言うと、「親の遺言で恥はかいても字は書くなと言われたんだけど、ここに筆がある。ということは何かやらないといけないのかなと」と言って、テーブルの上のボードに筆で「腰の完売」と酒の銘柄「越乃寒梅」に引っかけたダジャレを書き上げた。
 そのまま中邑について触れることなく、「俺が腰の手術をしたら勝手に切符が完売したということで、腰の完売と(笑)。来年はもっともっとプロレスを優先したいと思います」と言うと、「1、2
、3、ダァー!」で中締めをしてリングを降りた。

 リング上では中邑に一切触れなかった猪木だが、この日観客に無料で配られたパンフレットに掲載されていたインタビューの中で、中邑について語っている。「現実に闘えったって闘えるわけないし。ただ、一言いえるのは、命を懸けるんだったらやってやるぜ」「(命を)獲るか獲られるかみたいな勝負ならやってもいいよ。その代わり、再起不能だぜ? それはもしかしたら俺のほうが(再起不能になるかもしれない)」とプロレスの範疇を超えた“真剣勝負”ならば、対戦するのもやぶさかではない様子。だが具体的な対戦方法に関しては「俺が言ってるのは全然レベルが違う真剣ですよ。じゃあ、どうやって若い元気なヤツに勝てるんですか?って聞かれても、そんなことはここで言えるわけがない。それは、その時になって明かすことだから」と煙に巻いた。
 その上で「何年か前にそれをわかってくれてたら、もっと……まぁ、しょうがない。結局、ほとんどの選手が気がつくのが遅すぎるよね。で、気がついた時にはもうチャンスを逸してるというか、時が過ぎてる」と、もっと前に猪木が中邑に目を付けていた頃に言ってほしかったという本音もチラリ。そして「ズバリ言えば、(中邑は)新日本という枠の中から飛び出せないでしょ? ちょっと飛び出したらおもしろくなるけど、1ミリも飛び出してないじゃん」と苦言を呈した。

091103_IGF-2.jpg この日、中邑も新日本関係者も会場内で見かけることはなかったが、唯一中邑の話題が出たのが、第7試合で行われたジョシュ・バーネットvs.澤田敦士の煽りV。10・12蝶野25周年記念興行で大谷晋二郎にIWGPヘビー級王座を防衛した中邑が「誰かが代わりにとか、5vs.5とか、そういう古いやり方には付き合わない。俺が望むのは1vs.1」とIGFの対応に対して不満をブチ上げたときの映像を流した上で、澤田の「今回は中邑を利用させてもらった。ジョシュと戦えるのは最大のチャンス!」という発言が使われていた。
 確かに中邑の猪木発言で注目度が高まる中、真っ先に中邑に噛みついたのが澤田。いくら中邑が猪木以外は眼中にないと無視しても、澤田は何度も中邑を挑発していき、その結果vs.中邑用にカードが空いていた者同士ということで、ジョシュ戦が組まれた。その上、中邑が奪回を宣言した初代IWGPのベルトを持参(ただし「アメリカで猪木さんから譲り受けた」というこの初代ベルトは真新しい)。これでジョシュから大金星でも奪おうものなら、さらに声高に中邑戦を叫んでより注目を集めるだけに、「中邑を利用した」という発言には説得力がある。
 気合いの入った澤田はゴング前に奇襲攻撃を仕掛けていったが、意気込む澤田を場外に放り投げたジョシュが逆に「ナンダヨ、ワレ! ドウシタ、コイ!」と挑発。澤田がリングに戻ってくると、サイドスープレックス、垂直落下式ブレーンバスター、STFとプロレス技を中心に澤田を追い込んでいくジョシュ。さらに手に付いた澤田の鼻血をペロリと舐めてニヤリと笑ったジョシュは、ラリアット、フロントスープレックス、ワキ固め、クロスフェースとさらにプロレス技で追い込んでいったが、澤田もブレーンバスターをマジックスクリューで切り返すと、腕十字で一発逆転を狙う。
 だが、これを脱出したジョシュは得意のジャーマンで投げていくと、カウント2で返した澤田を捕らえ、首をかっ斬るポーズから豪快にライガーボムを決めて3カウント。さすがの強さを見せた。敗れた澤田は戦前からこの試合を“防衛戦”と言っていたが、持参した初代IWGPのベルトをジョシュに手渡した。するとジョシュは「コノリング、IGFデス。シンニホンプロレス、ゼンニホンプロレス、ゼンブ、ナカムラ、イツデモ誰デモヤッテヤル!」と猪木まりに“いつ何時誰の挑戦でも受ける”発言!
 まるでIGF旗揚げ当初、当時IWGPヘビー級王者だったブロック・レスナーがベルトを持ったままIGF旗揚げ戦に参戦。そのときの試合でカート・アングルに敗れ、IWGPのベルトを進呈したときを再現するかのよう。あのときはその後、アングルと中邑がベルト統一戦を行ったが……

091103_IGF-3.jpg メインでは“暴走王”小川直也と“帝王”高山善廣が待望のシングル対決。久しぶりにオープンフィンガーグローブを着用した小川は、UFO所属として新日本プロレスに参戦していたときに使用していた『S.T.O』に乗って入場。
 小川は牽制のジャブを放っていき、さらにロープに押し込んでいきブレイク直後に手を叩きながらカン高い声で「オイオイオイオイ!」の挑発。“暴走王”モード突入か?と思われたが、逆にロープに押し込んでいった高山がグーパンチ。その後も高山がグーパンチを出していくと、「ふざけるんじゃねぇぞ!」と吐き捨ててオープンフィンガーグローブを脱ぎ捨てて素手になった小川は、高山をコーナーに押し込んでいって踏みつける。
 さらにバックドロップ2連発を見舞った小川は立ち上がろうとした高山をSTOで叩き付けると、あの橋本真也戦を再現するようにさらにSTOボンバー2連発! 1回卍固めを挟んで再びSTOを出した小川だが、高山はニーリフトで迎撃すると、館内に鈍い音が響くほどのヘッドバットを連打。さらにニーリフトとパンチで追い込み、エベレストジャーマンを狙った高山だったが、これは丸め込んで逃れた小川。フロントネックロックからバックに回ると、胴絞めスリーパーへ。
 これがガッチリ決まり、高山が“落ちた”ためレフェリーが試合をストップ! キング(王)対決は小川が初めて橋本を破ったときと同じ技で勝利した。試合後、インタビュースペースで小川は今回の勝利にイマイチ納得いっていないようで、今後も高山とは戦っていきたいと語った。その上でIGFに参戦して3年となり、そろそろこのリングを“最後のリング”に定めて骨を埋める覚悟でやっていくと宣言。猪木も「来年はとにかく暴れまわってやろうと思っている」と語り、大物のスカウトも予告しているだけに、小川にとっても大勝負が待っているのかもしれない!
 そして小川が控室に引き揚げようとしたところに、近づいていくガタイのいい人間が! その男は“大麻力士”として世間を騒がせた元若麒麟(鈴川真一氏)。小川が「誰だ?」と言うと、隣にいた澤田が元若麒麟を小川に紹介。小川はイマイチよく分からない表情のまま、元若麒麟と握手を交わすと控室へ消えていった。
 一部でプロレスラー転向と報じられた元若麒麟だが、マスコミにそのことを質問されると、2週間前に会った猪木から「来れば分かるさ」と言われて観戦に来ただけだと説明。プロレスを生で見るのは初めてとのことだが、「話があれば前向きに考えたい」とレスラー転向に色気を見せた。「こんなにフラッシュを浴びたのは逮捕以来だ」と猪木ばりのジョークを言ってのけたこの男。相当の大物か、それとも……

【angle JAPANは休刊中。プロレス・格闘技のニュースや試合リポートは下記のサイトで!】
btln-banner_468-60.gif