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›2009年11月12日

魔裟斗の引退試合の相手は“運命”だというサワーに決定!戦極と合体も水面下で交渉中!?

Posted by TEAM-angle at 18:53 / Category: 【格】Dynamite!! / 0 TrackBack

091112_Dynamite-1.jpg 12日、都内のホテルで大晦日に開催される『Dynamite!!〜勇気のチカラ 2009〜』(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 今大会の目玉は何と言っても“K-1MAXのカリスマ”魔裟斗の引退試合。当初は魔裟斗の希望通り、今年のMAX世界最強トーナメント覇者であるジョルジオ・ペトロシアンとの対戦が予定されていたが、ペトロシアンが準決勝の山本優弥戦で、優弥の頭を殴ってしまい右拳の甲を骨折したことが判明(全治3カ月)! 本人はやりたがっていたようだが、手術をすることになりドクターストップがかかったため、魔裟斗の引退試合の相手はトーナメント準優勝者にして、魔裟斗とは2戦して2勝している宿敵アンディ・サワーに正式決定した。
 魔裟斗は2000年11月の『K-1 J・MAX』で当時最強と呼ばれたムラッド・サリにKO勝ちした際、「これからは僕の時代です!」と宣言したが、今年の大晦日にサワーを倒して「僕の時代は終わりました」と魔裟斗伝説の完結を自ら宣言したいという。しかし相手のサワーも魔裟斗が引退を発表した時点から、「引退試合の相手は自分しかいない!」と思っていたという。それだけに魔裟斗対策も万全の状態で世界トーナメントに挑んだものの、決勝ではペトロシアンに惨敗。悔しさのあまり、控室では号泣していたという。
 だが、運命のいたずらか最終的に魔裟斗の引退試合の相手を務めることになったサワーからは「やはりボクとマサトは闘う運命にあったようだ。マサトにとってこの試合はボクにリベンジをする最後のチャンス。だけどボクにとってはアンディ・サワーとシュートボクシングの名を懸けた1つの戦争。ボクはまだ引退するわけにはいかない。生涯最高のライバルとして、マサトをきっちりKOすることが介錯人としてのボクの使命だと思う。だから今回はボクの正装であるシュートボクシングの公式コスチュームである(ロング)スパッツを穿いて挑ませてほしい。当日はみんながマサトの応援をするだろうから、完全に倒さないと判定で勝つことは難しいだろう。マサト、この世紀の一戦を盛り上げるために、ボクは最高のヒールになろう! ボクはキミを絶対にKOする。それがボクからの最高の餞だ」というメッセージが……

091112_Dynamite-2.jpg 2戦2勝し、ペトロシアンが万全だったらこのまま“勝ち逃げ”出来ていたサワーから「闘う運命にある」と言われた魔裟斗は「いやもう、これはもう完璧に運命で、俺が彼を倒して終わるっていう筋書きですよ。K-1MAXが第1回大会から始まって、2003年に俺がチャンピオンになって、それからずぅっと勝てなくて、去年チャンピオンになってって、コレ全部筋書き通り。こういうストーリーなんです、K-1MAXの。それで最後、俺がサワーにリベンジするっていうストーリーなんです! だから絶対俺は(最後の相手が)サワーになったと思っているし、そういう運命なんです! 俺が倒す、それで終わり。とにかく倒して終わることだけ考えています」とやや興奮気味にまくし立てた。魔裟斗としても「引退試合は今年の世界トーナメント優勝者と」という“公約”通り、ペトロシアンを指名したが、心のどこかで「サワーにリベンジして終わりたかった」という思いがあったのだろう。
 なお、ここ数年は「なるべく平等に。同じ条件で」とうことから、MAXでは禁止されていたサワーのロングスパッツだが、サワーは魔裟斗の介錯人を務めるのだから“シュートボクシングの正装”でやりたいとロングスパッツの着用を希望。魔裟斗は「MAXのルールでは禁止になっているので、基本的にはないと思っているが、顔で倒すつもりでいるので問題ない」と語り、谷川貞治K-1イベント・プロデューサーも「検討します。過去2戦はロングスパッツを穿いたサワー選手に負けているので、同じ条件で勝ったらかっこいいですよね」と語った。
 さらに完全決着をつけるために通常の3分3Rではなく、3分5R延長1Rルールとなったが、記者から「スロースターターのサワーに有利では?」と聞かれた魔裟斗は「体力はMAXの誰にも負けないので、1Rから全開でいく。延長になって6Rまでいったとしても疲れない自信があるので、これは僕にすごく有利」と自信満々。すでに魔裟斗も今年に入ってからサワー対策をやってきている上、大晦日に向けてトレーナー曰く「今までで一番キツい練習」もやる予定とのこと。魔裟斗からスパーリングパートナーの選考を一任された谷川EPも「KrushとかRISEとかのチャンピオンクラス、(山本)優弥君とか城戸(康裕)君とか、いままでは敵だったんですけど、今回は魔裟斗君に協力してもらえるように。みんなスパーリングに行かせようと思う。もう闘うことがないんでね」と、サウスポーの日菜太や長身の佐藤嘉洋みたいにタイプの違う選手以外は、オールJAPANで魔裟斗をバックアップすることを約束した。

091112_Dynamite-3.jpg DREAMの笹原圭一イベント・プロデューサーは「大晦日は総合とK-1、力を合わせて格闘技の力を見せたい」と語ったが、昨年同様全19試合くらいを予定しているそうだが、恐らく割合的には総合の試合が多くなると思われる。それだけに「主役は明らかに魔裟斗選手じゃないですか。なので、総合がサブ的な見え方になっていると思うが、そういういまの空気を打ち破るような『俺が主役になってやる!』という気持ちを打ち出せる選手のカードを組みたいし、そういうカードが出来たらいいと思う」とDREAM側も魔裟斗引退試合を食うようなカードを組むと意気込んだ。
 そこでこの日、一部スポーツ紙で報道された戦極(SRC)との合体(=たまアリと有明コロシアム、それぞれで行う予定の大晦日興行を一本化)について突っ込まれた谷川EPは「先走らないで暖かく見守っていただければ……(苦笑)。現段階で話すことは何もないです。格闘技界が盛り上がって、ファンが望むことをやりたいってだけで、どうしたいっていうのはないです。K-1とPRIDEで闘っていた頃は、それはそれで盛り上がっていたし、一緒にやることも盛り上がるための1つの方法だと思うし。いまは言えないです(苦笑)。楽しみにしててください。決まったときは発表しますけど、決まらないかもしれないし。時間がかかると思います」と、水面下で何らかの交渉をしていることは臭わせながらも明言は避けた。
 会見で谷川EPは「今年は2009年ということで、2000年代最後の年。1つの区切りというかケジメの年。その中でK-1のほうでは武蔵選手とか、武田幸三選手とか、HAYATO選手とか、2000年代に活躍してきた数々の選手が、この2009年を境に引退していくというのは象徴的。2000年はアンディ・フグが亡くなったり大変な年だったが、それからあっという間の9年。これから先も魔裟斗選手の引退を機に、来年からの新しい格闘技界が始まるような大会にしたい。世間の状況も非常に厳しい中、格闘技界も2000年前半はある意味バブルだったが、後半苦しい中、まだまだ格闘技が元気だというところを見せたい。PRIDEでやっていた笹原プロデューサーとこうやって一緒に会見をやっているのも、2000年代の1つの象徴だと思う。魔裟斗選手の最後、2000年代の最後、そして新たに始まる2010年からの10年が見られるような大会にしたい」と大会に向けた抱負を語ったが、厳しい状況にある日本の格闘技界で、“この先の10年”明るい未来が見えるような大会になることを期待したい。

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