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›2010年01月03日

56歳目前の渕が久しぶりのタイトルマッチで赤鬼復活!世代闘争は新世代軍が勝利

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

100102_AllJapan-1.jpg 2日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2010 新春シャイニング・シリーズ』開幕戦。全日本にとって2010年一発目の大会だが、全試合の詳細はバトル・ニュースをご覧下さい。
 この日の目玉は“全日本の重鎮”渕正信がカズ・ハヤシの持つ世界ジュニア王座に挑戦する一戦。全日本内にもう敵はいないカズは「世界に目を向ける」と発言。そこに待ったをかけたのがF4の大和ヒロシ。大和は腹筋をバキバキに鍛え上げ、見事な肉体を作り上げ、カズへの挑戦権を獲得しようと頑張ったが、タッグマッチでカズと対戦した大和が伏兵・渕に敗退! するとカズは「世界に目を向ける前に世界を知った男がいました」と次期挑戦者に渕を指名!
 渕は年間年始の忘年会やら新年会やらに出なくてはいけないのに、タイトルマッチに向けてコンディションが作れないと超消極的だったが、2010年新年一発目でのタイトルマッチが決定。覚悟を決めた渕が険しい表情で入場すると、観客からは王者以上の紙テープが投げ込まれた。
 試合が始まると、渕はカニ挟みでカズの動きを止め、サーフボードストレッチで絞め上げる。カズも体勢を入れ替えようとするが、気合い満点の渕はそう簡単にはひっくり返らせない。力の入った工房から一転し、カズはトペとプランチャを連続発射。さらに必殺のファイナルカットを決めていく。カウント2で返した渕は意表を突いた首固め。
 カウント2で返したカズはナガタロックIIで絞め上げていくと、ダイビング・ボディプレスからのムーンサルトプレスを狙ってコーナーへ。これは渕が何とか引きずり降ろしていったが、カズはジャーマンで投げていくと、起き上がってきた渕の胸板に強烈な逆水平チョップ! チョップを気合いで受け止めてみせた渕だが、その渕の真っ白な胸板がみるみるうちに真っ赤になっていく。
 だが、この胸板が赤く染まることで久しぶりに“赤鬼”渕が復活! コーナーを使ったバックブリーカーを決めながら上から踏みつける拷問技を繰り出せば、ボディスラムの連打からバックドロップの連打! そのキレは衰えておらず、いままで近藤修司や丸藤正道の大技を何発も食らってきたカズが大の字に倒れ込む。さらに渾身の逆片エビ固めで絞め上げた渕だったが、これを何とかロープに逃れたカズは再び首固めで丸め込んできた渕に対して、逆に首固めを仕掛けていった。カウント2で返した渕はもう一度首固めを狙ったが、カズはギリギリのところで体勢を入れ替えて横十字で丸め込んで3カウントを奪った。

 28分51秒にも及ぶ試合は55歳の渕にとってもキツイ試合だったが、勝ったカズにとってもかなりキツイ試合だったようだ。観客からも「渕さん、頑張ったよ!」という声が飛ぶ中、カズは正座をして渕に向かって深々と一礼。
 胸元をミミズ腫れで赤く腫らし、疲れた様子でインタビュースペースに引き揚げてきた渕は、「コンディションは整えたつもりだけど、正月第一発目のタイトルマッチはキツイなぁ。向こうのほうが余裕があったんじゃないかな。途中2回くらい何か、ポーンと記憶がなくなった(笑)」と語り、やはり久しぶりのタイトルマッチはかなりシンドかった模様。だが、「もうちょっとシリーズやってて挑戦できたらね。もうちょっと接近した試合になるんじゃないかと(思う)。まぁ我ながら20何分だっけ? やったほうかな。コンディションがもう少し(整えられれば、もっと)やれそうな気がする(笑)。あまり期待をしていないけど、次の機会があったらもう少しやれそうな手応えは感じました」と、実に充実した表情で語った。今月14日で56歳になる渕正信だが、まだまだ全日本ジュニアの第一線で出来る手応えを掴んだようだ!

100102_AllJapan-2.jpg 諏訪魔を中心とした河野真幸、浜亮太、真田聖也、征矢学の全日本新世代軍。すでに三冠ヘビー級王者にもなった諏訪魔、アジアタッグを奪取した浜など、着実に結果も出しており、全日本にも世代交代の波が近付いているのは確かだが、旧世代側のコーナーに立った顔触れは武藤敬司、小島聡、船木誠勝、西村修、曙と人気・実力・実績、どれを取っても超一級品の選手ばかり。
 新世代軍としては、もう直接対決で結果を出すのが世代交代の一番の近道。そこで新春一発目の大会で組まれたのが旧世代vs.新世代の10人タッグマッチ61分3本勝負。征矢は西村相手にはやはり喧嘩腰になり、河野も船木とはまるで総合格闘技の試合のような攻防を展開。普段はタッグを組んでいる浜と曙だが、浜の左右のハンマーを食らった曙が張り手一発で浜をダウンさせる場面も!
 それぞれ見どころのある顔合わせが実現していったが、真田が西村相手に首固めを連発して3カウントを奪うという大金星! 新世代軍が1本目を先取すると、征矢が再び西村とやり合ったのだが、西村がいいところで小島に渡し、三冠王者の小島が必殺のラリアットで征矢を沈めた。征矢がまだラリアットのダメージで立ち上がれないまま3本目が始まり、武藤と船木が一気に征矢を仕留めにいったのだが、征矢は辛くも自力で脱出して諏訪魔にタッチ。すると諏訪魔は河野と共に、船木に対して一気呵成に反撃。劣勢に立たされた船木だが、カウンターの浴びせ蹴りをお見舞いすると、タッチを受けた武藤が新世代軍を次々とドラゴンスクリューで投げていき、河野に足4の字固め。
 しかし浜が大活躍して新世代軍が盛り返す。そこに立ちふさがったのは曙。巨漢の両者が真っ向からぶつかり合い、その衝撃でコーナーの小島が思わず場外に転落する場面も。しかしすぐにリングに戻った小島は船木の浴びせ蹴り→武藤のシャイニング・ウィザードを食らった浜に、必殺のラリアットを叩き込んだのだが、カウント2で諏訪魔がカット!
 すると今度は河野が小島のラリアットをキャッチしてチョークスラムで叩きつけ、続いて諏訪魔が完璧なラストライド。そして最後は浜がリョウタハマーで叩き付けて、言三冠王者の小島から完璧な3カウントを奪って新世代軍が勝利! 世代交代は確かに近付いているが、メインのヘビー級バトルロイヤルで曙が優勝すると、曙は賞金100万円を浜に渡して「飲みに行こうよ!」と笑顔。曙も久しぶりに闘った浜の成長を実感したとのことだが、浜は「張り手は愛のムチというか、愛情を感じました。(小島には)まだ勢いで勝っているような感じ」と謙虚な発言をしていたが、三冠ヘビー王座に関しては、「まぁ(小島に)勝ちは勝ちなんで狙っていきたいと思います」と言ってみせた。

100102_AllJapan-3.jpg 久しぶりの登場となったブードゥー・マーダーズ・フランス支部所属のレネ・デュプリだが、その容姿が大きく変貌! かつて『ハッスル』などに登場していた頃は、美しい肉体と華麗なフランス語を駆使して観客を魅了する王子様キャラだったレネが、黒髪に赤いメッシュ&立派な口ひげ、さらにその肉体にTARU顔負けのタトゥーの数々! 胸元には何と「日本」という漢字タトゥーまで! TARU曰くそれだけレネが日本LOVEだからとのことだが、完全にブードゥー仕様となったレネの変貌ぶりはかなり衝撃的!
 TARUは昨年末から全日本マットを再びガイジン天国に戻すことを宣言していたが、試合前には太陽ケアだけでなく、何と鈴木みのるやNOSAWA論外らGURENTAI全部をブードゥーに勧誘! 具体的な契約金まで提示したのだが、空気が読めないヘイトが交渉中に消化器を噴射してしまったため試合開始!
 すっかり見た目が変貌したレネが大暴れし、TARUが「お年玉やるぞ!」と叫びながら蹴っていき、最終戦(11日の静岡大会)で小島の持つ三冠ヘビー級王座への挑戦が決まっているジョー・ドーリングも絶好調。さらにセコンドの稔や歳三も介入してGURENTAIを攻め込んでいったブードゥーだったが、最後は鈴木がヘイトにゴッチ式パイルドライバーを決めて勝利。論外やケアはレネに対して、レネが以前やっていた横ステップのダンスをやってみせて挑発してみせた。
 なお、大会開始前には先日亡くなったスティーブ・ウィリアムスさんの追悼セレモニーが行われた。ケアが遺影を持ち、10カウントゴングが鳴らされたあと、会場には『勇士の叫び』が鳴り響いた。

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