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›2010年01月17日

ネットプロレス大賞2009の結果が発表!DDTをはじめとするインディー勢強し!

Posted by JS at 05:08 / Category: 【プ】プロレス全般 / 0 TrackBack

 プロレス専門BLOG『ブラックアイ2』さんが主催する、毎年恒例『ネットプロレス大賞』の2009年の結果が発表になった。
 『ネットプロレス大賞』はその名の通り、ネット上でサイトなり、ブログなりを運営しているファンが主に投票するため、プロレスマスコミ界の論客や大御所記者の方々が選定する東京スポーツ主催の本家『プロレス大賞』とは、結果に“違い”が出てくるところが面白い! その辺の違いを含めて、細かい順位や票数は公式サイトを見ていただくとして、ここでは各賞の1位だけご紹介しておこう。

・最優秀選手賞(MVP)…飯伏幸太(DDT)
・年間最高試合賞(ベストマッチ)…11・20 後楽園ホール カミソリ十字架ボード+αデスマッチ 伊東竜二vs葛西純(大日本プロレス)
・最優秀タッグチーム…飯伏幸太&ケニー・オメガ(DDT)
・新人賞…拳王(みちのくプロレス)
・最優秀興行…8・23 DDT 両国国技館
・最優秀団体…DDT
・最優秀マスメディア賞…テレビ朝日『アメトーーク』俺たちのプロレスオールスター戦
 

 改めて結果を見てみるとMVP、最優秀タッグチーム、最優秀興行、最優秀団体の4冠に輝いたDDTは特筆ものだろう。元々DDTの高木三四郎大社長は自ら積極的にネットを活用し、最近でも日本プロレス界で1、2を争う速さでTwitterを始めている。そういう意味でもネットとDDTは相性がいいとも言えるが、4冠受賞は決してそれだけが理由ではない。
 様々な団体を取材させてもらっている当サイトも1票投じさせてもらったが、やはりDDT絡みのものに投票することが多かった。思うに、これまでは「観戦」「専門誌やサムライTV」「ネット」のすべて追うことが出来る、一部の人々だけがその楽しみ方を知る団体だったDDTが、2009年にもっと広い層に届くところまで爆発した……と言っていいだろう。

 DDTの会場で観客の方々を見ていると、かなりの数が常連さんなのが分かる。各レスラーのキャラクターやストーリーなどは、なかなか一見さんには分かりにくい部分があるのは確かで、まだまだプロレスファンの中でもDDTには触れず終いの方もいるだろう。
 そういったDDTには触れず終いのファンとDDTマニアをつなぐ“夢の架け橋”となったのが、MVPを受賞した飯伏幸太かもしれない。飯伏はノアを初め、積極的に他団体にも参戦し、そのズバ抜けた身体能力をいかんなく発揮! 初めて飯伏の試合を見たファンに「また見てみたい!」と思わせる試合をしてきた。
 そういった飯伏の評価の高さに加えて、マッスル坂井の主宰するブランド『マッスル』がDDTファンだけでなく、“エッジの利いた”方々にも評判を呼んだ。さらに飯伏が話題になる前から、“ゲイレスラー”男色ディーノは売れっ子レスラーとして様々な団体に出場し、観客に悲鳴をあげさせてきたし(昨年末にはついにメジャー団体である新日本プロレスのリングをも“跨いで”みせた)、メカマミーがブームになったりもした。とにかくDDTはネット内だけでなく、様々な方面に「なんだかアソコの団体は凄いらしい」というウワサを広めることに成功! 高木大社長のネット活動をはじめ、言わば“種まき”は出来たという感じか。
 そして、ウワサがウワサを呼んでいる中で、DDTが落とした爆弾が両国国技館進出だったのだ。両国進出というのは、プロレス団体にとって1つのステータスなのは間違いない。例えば同じように2009年に両国に初進出したドラゴンゲート。ドラゲーの場合は、それまで関東圏のビッグマッチに使用していた大田区体育館が閉館になったこともあり、それまでの集客力を考えても両国進出はある意味で妥当。ドラゲーにとって両国進出は確かにステータスを上げるものだが、サプライズ的な驚きはなかった。
 それと比べると、2008年末にDDTが「2009年、両国に進出する!」と発表したとき、圧倒的に驚きの声が多かった。正直、「さすがにそれは無謀だろう」という声も聞こえた。ところが、高木大社長は「お前ら夢はないのか? プロレスだけやっていればいいのか? お客さん、あんたたちも夢はないのか? あるだろ? 俺たちと一緒に夢を見ましょう! もう待ったなしだ!」と訴え、自らリミッターを外して両国という大勝負に出ることを宣言。
100117_DDT.jpg ファンもそんな大社長に引っ張られるように、選手たちと一緒になって「何とか両国大会を成功させよう」と盛り立てているように見えた。加えて、両国大会で初めてDDTを観戦するという人たちもかなりの数動員。それはそれまでの地道な種まきが実り、見事な花を咲かせた証拠だろう。
 世の中が不況で苦しむ中、インディー団体のDDTが「ピンチのときこそ逆にチャンス」と勝負に打って出て、見事に成功させた……そういった一連のストーリーも含めて、DDTの両国大会は最優秀興行に相応しい日本プロレス史に残る“暖かい興行”だった。

 全体的にはインディー団体が制覇した感があるネットプロレス大賞2009だが、本家・プロレス大賞の2009年MVPに輝いた棚橋弘至をはじめ、新日本プロレスの評価もかなり高いことは、そのほかの順位を見れば分かる。一時期の低迷がウソのように新日本が盛り返してきているのは間違いない。
 そして今年はTwitterを介してDDTの高木大社長新日本内部の人間(通称ガオさん)が交流するという面白い現象まで起こっている。ひと昔前だったら新日本がDDT側に“降りてくる”なんて考えられなかったが、いまの時代、DDTのような団体を無視するのではなく、積極的に絡んでいったほうが、ぶっちゃけ“オイシイ”というのが新日本側も分かっているのだろう。それに永田裕志の銅像のようなことをメジャー団体にやられては、4冠のDDTだってウカウカしてられない!?
 さらに新日本1・31ディファ有明大会には、最優秀タッグチームを受賞した飯伏&ケニー・オメガのゴールデンラバーズの参戦が決定! このゴールデンラバーズが試合巧者で知られる“インディー出身”の邪道&外道と対戦するのだから、ゴールデンラバーズを初めて見る新日本ファンのド肝を抜くような試合になるのは間違いない!
 なお、この大会の模様はバトル・ニュースでも詳しくお伝えする予定なのでお楽しみに! 食わず嫌いになっているプロレスファンも、これを機会にDDTに触れてみてはどうだろうか?

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