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›2010年01月21日

YAMATOが因縁のCIMAに完全勝利!次は菅原とのDG王座挑戦者決定戦へ

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】DRAGON GATE・武勇伝 / 0 TrackBack

100120_DragonGate-1.jpg 20日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『2010 PRIMAL GATE』。3月の両国大会に向けて世代闘争も激化しているドラゲーマットだが、全試合の詳細はバトル・ニュースをご覧下さい。
 この日のメインはこれまで長きに渡って因縁……というよりは、顔を合わせる度にお互いから「アイツのことが大嫌い」というオーラを発しながらいがみ合ってきたCIMAとYAMATOが、ついに一騎打ちでぶつかることに。CIMAと言えば闘龍門JAPAN〜ドラゲーまで絶対的なエースとして君臨してきた存在だが、YAMATOは闘龍門を知らず、総合格闘技のバックボーンを持ってドラゲーでデビューし、他団体にも積極的に参戦しながら育ってきた次世代のエース候補。
 因縁を抜きにしても、ドラゲー版世代闘争の頂上対決と言ってもいい一戦だけに、ファンの期待値も高く、立ち上がりは満員の観客が静まり返るほど緊張感のある探り合いからスタート。そしてYAMATOは序盤からCIMAが痛めている左ヒザを狙っていく。YAMATOのヒザ攻めに何度も悶絶したCIMAだが、自らを鼓舞するように「もっと来いや!」「潰せ、コラー!」と叫びながら立ち上がる。
 すると矢のようなトペを発射してから、そのままYAMATOを南側客席の中腹まで連れ出して、何と通路で垂直落下式ブレーンバスター! 朦朧としながらもカウント19でリングに戻ったYAMATOに対し、背中のテーピングを引き剥がしたCIMAはその痛めている背中にエルボーを連打。攻めていても左ヒザが痛むCIMAに対し、YAMATOも当たりの強い攻撃で反撃。だが、CIMAは倒れても倒れても「負けるかー!」と叫びながら拳を握り、気合いの入った表情で立ち上がる。
 YAMATOをコーナーに逆さ吊りにして放ったトカレフはかわされ、ヴィーナスからのアイコノクラズムはスリーパーに切り返される。必死に脱出してシュバインを狙うが、これもYAMATOがフロントネックロックに切り返し、そのままスリーパーに移行するとスリーパースープレックスでブン投げる。そしてトドメのギャラリアを狙ったYAMATOだが、ここでCIMAが掟破りのギャラリア返し! さらにメテオラ、クロスファイアーと必殺フルコースで畳みかけるが、ヒザの負傷もあって3カウントが奪えない。
 ワンツーパンチから奥の手であるシュバイン・レッドラインを狙ったCIMAだったが、YAMATOは再びスリーパーで切り返すと、そこからギャラリア2連発! これもカウント2で返す意地を見せたCIMAだが、YAMATOは執拗なるスリーパー。しかも胴絞め式に移行すると、ついにCIMAは身動きが取れなくなり無念のタップアウト! いつもの目まぐるしくスピーディー、かつ立体的な技が目立つドラゲーの試合とは違い、お互いフラフラになるまで「アイツだけには負けたくない!」という気持ちをぶつけ合った“ドラゲーらしからぬ”試合だったが、早くも2010年のベストバウト候補に入るような名勝負だった。その上でYAMATOはCIMAに完勝したのだから、ドラゴンゲート新時代の扉は開かれたと言っていいだろう!

 試合後、いつものように「間違いなくお前はギブアップした。ザマアミロだ」と言い放ったYAMATOに対し、CIMAはムキになって言い返すことなく「お前の目を見て、お前の名前を呼ぶのはリング上では初めてかも分からんな。今日は俺の負けや。確かにお前の言う通り、俺は最後このリングを叩いてギブアップした。お前の完勝や! 思い起こせばよ、お前のこと何で嫌いになったかも忘れたわ」と潔く完敗を認めた。
 だが、負けを認めた上でCIMAは「でも俺は……俺たちはお前のこと、認めるわけにはいかんのや。お前はこの1年、2年でこのリング上をもの凄い勢いで駆け抜けてきたな。だからって、俺たちがすぐに認めるわけにはいかんのや! ナンボお前らが勢いがあるからって、お前らを認めたらこのドラゴンゲートに未来はないやないか!」と主張。世代闘争もまだ始まったばかり、一騎打ちで自分が負けたからって、ベテラン軍がスンナリとYAMATOたちの世代にドラゲーの看板を預けるわけにはいかないのだ。まだまだベテラン軍は若い選手たちにとって高い壁でいなければいけない。
 それでもCIMAは「これからは全世界のお客さんがお前の今後に注目してるんや。お前はなかなか頭がキレる奴やから、いまお前がこのドラゴンゲートのリングで何をするべきか分かっているやろな!」と、“CIMAに勝った男”が次に何をするべきなのかをYAMATOに尋ねる。CIMAの意外な反応にやや戸惑いながらも、YAMATOは「お前に言われなくても俺が何をやるべきか、俺は分かっているんだよ。どっかで見ているんだろ、ドリームゲートチャンピオン、土井成樹!」と現在のドラゲーのトップであるドリームゲート王者である土井成樹を呼び込む。
 そこにYAMATOよりも先にCIMAに勝ってドラゲーのトップに立った土井がドリームゲートのベルトも持って登場。当然YAMATOは「名乗り上げた奴を何人倒そうが、俺を倒さなければ最強王者なんてチャンチャラおかしんだよ!」とドリームゲート王座への挑戦を表明したが、そこに割って入ってきたのがリアル・ハザードの菅原拓也。

100120_DragonGate-2.jpg この日、セミで鷹木信悟を含めた3人で3WAYマッチで土井と対戦した菅原は、セコンドの介入、ボックス攻撃、パウダー攻撃とやりたい放題の上、十三不塔で土井に勝利。これで土井に2連勝となった菅原はその場で土井のドリームゲート王座に挑戦させろと要求。土井も2連敗しているだけにその場で菅原の挑戦を受諾していた。
 そこで土井は「YAMATO、あんまり調子に乗るなよ。CIMAに勝ったくらいで挑戦出来ると思うなよ。丁度いいやないか、YAMATOと菅原で挑戦者決定戦やったらいいじゃないですか!」と王者権限で挑戦者決定戦を要求。納得いかない菅原に対し、YAMATOは「聞くところによるとお前、俺の先輩らしいじゃないですか? そんなに後輩に負けるのが怖いんですか? 情けない先輩ですね!」と挑発していき、さらに八木本部長が入ってきてその場でYAMATOvs.菅原の挑戦者決定戦決定を発表。文句を言う菅原に対して、「これがドラゴンゲートのやり方なんだよ」とバッサリ。
 すると菅原は「普通にシングルやったんじゃ面白くなぇよな。俺にはこんなに仲間がいるんだよ。反則裁定なしのノーDQだよ!」とYAMATOに対してノーDQマッチを要求。ただでさえリアル・ハザードの面々が介入してくることが予想されるのに、ルール上でも認めるようにいう理不尽要求。するとYAMATOは「ノーDQマッチ? なに甘いこと言ってんだよ。どうせ乱入、反則繰り返すんだろ? だったらこんなロープいらねぇんじゃないか。ノーロープマッチでやろうじゃねぇか!」と総合格闘技をバックボーンにする自分が有利になるように、ノーロープマッチを逆要求!
 これを受けて八木本部長は2・10後楽園ホール大会で、YAMATOvs.菅原のノーDQ&ノーロープマッチによるドリームゲート王座次期挑戦者決定戦を行い、勝者が3・22両国国技館大会で土井の持つドリームゲート王座に挑戦することを正式決定した。そしてホール大会の締めを単身で務めることになったYAMATOは「菅原は去年の終わりにウチに来てから好き勝手してるけど、この俺がキッチリ仕留めますので。それともう1つ。土井はCIMAに勝ったくらいでって言ってるけど、俺はこの1年で歴代のドリームゲート王者に勝ってきたんだ。この1年、土井が勝ってきたのは俺が挑戦しなかったからだ! 来月の後楽園で菅原の首をあげて、3月の両国で土井のドリームゲートに挑戦します!」と宣言した。

100120_DragonGate-3.jpg インタビュースペースでYAMATOは改めて「俺は彼(=CIMA)に今日、完全勝利を収めました。ただ自分でも分かっているし、認める・認めないは別として、俺らこれからドラゴンゲートでレスラーを続けていく以上、CIMAっていう存在はとてつもなく高い壁で、とてつもなく厚い壁だから。CIMAに勝ったことで、これから茨の道じゃないけど、いま以上の結果と内容を求められると思います。ただ、さっきも言った通り、認める・認めないは別の話だから。俺はアイツのすべてが気にくわないし、それはよくプロレス界にあるけど、肌を合わせてみたら心が通じ合ったとかね、そんなことはないから! これからも気にくわねぇんだったら、いつでも俺の前に立ちはだかってみろよ。俺はその代わり、その高い壁、厚い壁を越えてみせる」とCIMAという存在について語った。
 確かにドラゴンゲートという団体にとってCIMAは象徴的存在。知名度や実績なども考えると、YAMATOが完全にCIMAを超えたというのはまだちょっと早いかもしれない。だが、そのCIMAに勝った、さらにジュニア界のレジェンドであるライガーや金本にも勝っているYAMATOへの期待感は当然ハネ上がる。すると、そんなYAMATOが気にくわないもう1人の人物、CIMAの盟友ドン・フジイが乱入! 「CIMAが負けたかもしらねぇけどな、お前のことは絶対に認めない!」と言いながらゴザやバケツなどを投げつけて、インタビュースペースで大乱闘を展開した両者。YAMATOは「ノーピープルマッチでやってやるよ!」と言い放つ。
 何とか収まりがついてフジイが引き揚げていくと、YAMATOは改めて「数えれば鷹木信悟、CIMA、金本浩二、土井成樹、獣神サンダー・ライガー、望月成晃、ドン・フジイ……シングル、タッグで俺はこれだけの歴代チャンピオンや挑戦者を倒してんだよ! 誰しも思っていたよ、何でYAMATOは挑戦しないのって。俺は名乗り上げたからには、もう一歩も引かないから」と実績でも土井に引けを取らないことをアピールし、菅原に対しても「ノーロープ、向こうは反則やるかもしれないよ。でもそれは俺だって一緒なんだからな! 俺の引き出しいくらでもあるから」と元リアル・ハザードのリーダーだっただけに、決してベビーフェイスではなくヒールの一面もあることを示唆。
 すると、そこにまたしてもフジイが乱入し大乱闘に! 乱闘が収まったあと、気を取り直してコメントしようとしたYAMATOだったが、「なんだっけ? そう、反則! 反則! もう何言おうとしたか忘れちまったよ! クッソー! 反則だろうが何だろうが、俺はいつでも受けて立つぞ! 何人でも、いつでもかかってこんかい、オラー!」と散々フジイに邪魔され、半ばヤケクソ気味に吐き捨てて控室へと入っていった。

 ちなみに、この日プロレスラーデビュー時からずっと愛用してきたパンタロンを捨てて、金本浩二や稔のようなハーフ丈タイツ+レガース姿に変身し、“若々しい姿”を見せつけた望月成晃が、先日の40歳の誕生日のときに生き別れの弟がいることが分かった(?)と衝撃告白! しかもその弟は実はプロレスラーをやっていて、最近所属していた団体を辞めてフリーになったんで、ぜひ兄とタッグを組みたいと言っていることを明かした望月は、2・10後楽園大会でその謎の弟と兄弟タッグを組むことを示唆。モッチーに似ている選手というのは、日本プロレス界に何人かいるのだが、最近団体を辞めたというとあの男か?
 さらにElDorado時代からのつながりがある菅原を追ってリアル・ハザード入りしたものの、第二世代とは世代の違いもあって浮いた存在になっているKAGETORAが、タッグで対戦した戸澤陽に向かって、試合後「戸澤、俺は一体どうしたらいいんだ?」とまさかの人生相談!
 ついにKAGETORAの本音を引き出した戸澤だが、「実にいい質問だ! KAGETORAさん……そんなん自分で考えろ! 自分で考えたら自ずと分かるやろ!」と冷たく突き放していった。KAGETORAは「確かにその通りかもしれません。自分は自分なりに考えてみますので、この悩めるKAGETORAにご声援ください」と言うと、ションボリしながら引き揚げていった。嗚呼、悩めるKAGEよ、何処へ行く……

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